遊び相手その2
もう1人の遊び相手について書いてみる。
彼は、腹黒子よりも8個年上。
仕事関係の飲み会で知り合った同業者。
1人目の遊び相手と同じく、日常的に顔を合わせることはない。
純日本人なのにハーフみたいな顔立ち。
高身長の高収入。
腹筋が割れているストイックな体型。
愛車はBMW。 いかにもだな。
見るからに良い男の雰囲気で、彼女ができると決まって束縛されるらしい。
そりゃそうだろうな。
こんなのが彼氏だったら、女は勝手に寄ってくるだろうし心配になるだろうよ。
彼は、趣味のゴルフに費やす時間を削られることが心底ストレスらしい。
だから、彼女はつくらない主義になってしまって、結婚なんてするつもりもないらしい。
ほー、こちらとしても都合が良いじゃないか。と思ったのが最初の印象。
一度寝ただけで彼女ぶる女が嫌いだとか、家にあがってきたのにやらせない女が嫌だとか、言ってることがめちゃくちゃな馬鹿野郎。
それをまた「俺って最低☆」だのなんだのとあっけらかんと話すから、馬鹿野郎を通り越して、腹黒子的にはおもしろいと思ったよ。
自分の欲求に正直で、それをまた貫き通してるところがさ。
初めて会った飲み会の翌日に、連絡がきた。
幹事経由で、腹黒子の連絡先を聞いたらしい。
その後、何度か2人で飲みに行ってるうちに、自然とそういう関係になった。
猫みたいに、気まぐれに腹黒子の家へ突然来る。
腹黒子も、気が向いた時にふらっと彼の家に立ち寄る。
お互いに、必要以上に連絡を取ることはまずない。
会ってる時は色々話すけどね。
お互いの仕事の状況や最近の出来事とか、テレビ見ながらのくだらない会話とか。
お互いにとって、良い距離感。
必要以上に踏み込むこともないし、踏み込まれることもない、都合の良い関係。